2013-09-23
さて、きのうの「神の数式 第2回 宙はどこから来たのか~最後の難問に挑む天才たち~ 」は、超弦理論(超ひも理論) が主役だったので、じつに心楽しく‘鑑賞’しました(^^)
スーパー・ストリング 。それは物質にして波動(それ自身の振動による)。おどろくべき発想ですね。この番組では、ひもと対称性あるいは超弦と超対称性の話はでてこなかったですね。
物質的存在に限らず、人の意識活動において認識し想起するすべてのもの(ヴィトゲンシュタインの言う「世界」のようなもの)においては、対称性が、より包括的(あるいは高次元)なものを構成する二極点としてオートマティックに現前しているし、そうでなければ、認識一般はもとより想起すらもできない、とワタシ的には夢想するのですが、
せっかくビジュアルに直感的に説明してあったので、その関係の簡易な説明から、なにかさらなるヒントを得られないかと番組を見ながら期待したのですが、それはあてがはずれました。
でも、「ひもの振動によって世界面は<ひらめ>の振動のようにひらひらと動いてゆく」(←『超ひも理論と「影の世界」』(広瀬立成著、講談社)の184ページから引用)という、粒粒に凝り固まらない超ひも理論の描く世界像の、根源的に波動性を含んでいるイメージが“好き”なので、この第2回目は、前回(の後半部分とちがって)よい番組だと思いました(^^)
ただ、重力を含めた最終的到達点としての統一理論を過不足なく記述する数理言語としての「神の数式」の、その「神」そのものが、理論物理学者たちの夢想しているであろうグノーシス風味の神ではなくして、知らないうちに堕天使悪魔出自の偽神「ルシファー」になっていることを、私としては密かに危惧しています。