2013-09-23
2013-09-18
物思いに耽る秋だからでしょうか、
最近また社会勉強のネタ、じゃないテーマが増えました。
研究テーマは、「中央銀行システムにおける“独立性”の意義と機能」。
でも、ぐっと方の力を抜いた追究ネタレベルとしては、
ずばり「中央銀行の独立性がはたす真の役割―政府発行紙幣の阻止」。
とりあえず、バックデータとして、参考記事をネットサーチしたところ、
こんな感じの記事や見解が印象的だったので、ひとます備忘。
ということで、まずはストレートなページタイトルがあったので、跳んでいくと、
◎ 中央銀行の独立性 (個人ウィキサイト「独学ノート」より)
ふむ、わかりやすい。でも、管理人さんのサイト紹介によれば、
「・理系バカが「生涯学習」的発想ではじめた勉強ノート。というか、雑多なメモ・寄せ集め・コピペ。かなり、てきとーであり、修正しないとまずい記述も多々あります。
・内容の正確性については、まったく保証しません。」
とのこと。。。
これでは、ちょっと心もとないので、やはり本家・大御所のWikipediaから、
◎ 中央銀行>独立性 (Wikipediaより)
うん、なんかむずかしく書いてありますね。スパッと呑み込めない。じっくり咀嚼し反芻したいと思います^^:
となると、当事者そのものの考えにアプローチしないと。
◎ 日本銀行の独立性とは何ですか? (日銀サイトの「対外説明・広報 > 教育・学習情報 日本銀行を知る・楽しむ > 教えて!にちぎん」より)
ふむふむ、子ども向けにやさしく解説してありますね。助かります^^:
で、「各国の歴史をみると、中央銀行には緩和的な金融政策運営を求める圧力がかかりやすい」「物価の安定が確保されなければ、経済全体が機能不全に陥ることにも繋がりかねません。こうした事態を避けるためには、金融政策運営を、政府から独立した中央銀行の中立的・専門的な判断に任せるのが適当であるとの考え方が、グローバルにみても支配的」とのこと。
これを自分なりにスケッチすると、ひとまずこんな感じかな。
(1)まず大前提として、A=政府(金融政策決定セクション)とB=中央銀行(金融政策運営セクション)との分離ありき。
(2)そのうえで、BがAから受けがちな緩和的金融政策運営の圧力から中立・専門的判断が必要。
(3)上記(2)の“考え方”が世界的に支配的。(←裏を返せば、トレンドにすぎない、ということかな? これに関しては、今後のお勉強で確認予定)
さて、ここでサクッと視点を変えて、上記(1)の大前提に疑問を投げかけたかのようなこのタイトル。
◎ 中央銀行の独立性を再考せよ (サイト「Wedge Infinity(ウェッジ)」より」
よく読むと書き手の方は、(1)そのものは前提としながらも、先般発動した「アベノミクス」にいたく刺戟を受けたようで、「中央銀行に独立性がなければインフレの可能性を無視して景気対策を行うおそれがあること、および、中央銀行が持つ金融問題への対応についての相対的優位性を守るために独立性が認められるべし」の「独立性」の二つの柱からはなれて、中央銀行がマルチな政策目標を持つことを推奨している。
うーん、(1)を肯定している時点で、そもそも論ではなくハウツーもののカテゴリーになってしまうので、これはちがうなあ。
では、「そもそも、中央銀行の独立性とはなに?」について、「独立」の二文字の土台となるべき(1)の観点に立った記事をみてみたい。と思ってサーチすると、食指をそそるタイトルが。でも否定的スタンスのよう。
◎ 「政府紙幣発行で財政再建可能」のウソ (「日系ビジネス・オンライン」より)
おお、「流動性の罠 」がでてきましたね。ですが、1ページ目で無料閲覧はストップ。残念^^:
そこでいったん引いて、「政府発行紙幣」について基礎的なお勉強。
◎ 政府紙幣 (Wikipediaより)
あれこれ書いてありますね。「日本における政府紙幣 」がちと興味ぶかい。
ちなみに、日本銀行 は、
1881年(明治14年) - 三井銀行の為替方を廃止し、大蔵卿松方正義により日本銀行創設へ。
1882年(明治15年)6月 - 日本銀行条例公布。
1882年(明治15年)10月10日 - 開業。
とのこと。なるほどそうなんですか。勉強になります。
うむ、やっぱり(1)に直結した「そもそもどうして中央銀行が存在するわけ? 世界各国に当然のように」の疑問に答えた記事をみてみたい。
そこで、ここまでの流れと飛躍するけれども、目先を変えてこちらの記事へジャンプ。いわば中央銀行不要論ともとれる論陣を張っているのかな。
◎ 政府貨幣と日銀券の本質的な違いに着目せよ! (サイト「日本経済政策提言フォーラム」より)
この考えは、このブログの「私のお気に入り」に常時掲載している
「エンデの遺言 ~根源からお金を問う~ 」(動画)
「お金ができる仕組み。銀行の詐欺システム(1/5) Money As Debt 」 2 3 4 5 (動画)
とも密接に関連していて、
非利子損耗型政府貨幣(紙幣と硬貨)発行をベースとした地域通貨の発行・流通と、数種類の再生可能エネルギーの連携活用(ゆくゆくは準フリーエナジー の汎用化)により、ポスト・グローバリゼーションを担うものとしての、リローカリゼーションの広がりと定着が期待できる。
ちなみにリローカリゼーション〔地域回帰〕の世界では、広域コミュニティ間のゆるやかなネットワークが形成され、たがいに物産・生業の特色を出しながら交流し補完しあう。
また各コミュニティでは、三層の高齢者(初朗・中朗・高朗)がそれぞれコミュニティの健全な維持のために、経験や知識を生かした活躍の場を与えられている。(←このイメージは、この陰鬱でヒトゴトではない予測記事 に対する希望的スケッチでもある。)
えっと、一気に話が飛びましたね。なんだか、結論的なところへとラフスケッチが先走りしましたが、じつはまだ、「そもそもどうして中央銀行が存在するわけ? 世界各国に当然のように」の答えとなるべきバックデータ(ネット上の信頼できる記事など)をもっていません。
ですので、現時点ではその答えに代わって、いわば仮説という位置づけで、冒頭付近の「追究ネタ」として書いた「中央銀行の独立性がはたす真の役割―政府発行紙幣の阻止」を考えています。
で、その際看過してならないのは、世界中の中央銀行の国際センターである国際決済銀行〔BIS〕 のはたす役割やG20財務相・中央銀行総裁会議 などを通した“国際社会”での強力なネットワークですね。
これらを含めて、ここでは“中央銀行システム”(このエントリーの2013-8-14の記事 や2013-08-21の記事 参照)と呼ぶことにしますが、上記の仮説が回答として正しいとすれば、この壮大で奥の深い「国際的金融システム」は、じつはグローバリゼーションを内助する役割をになっていることになり、つまるところ、上記のリローカリゼーションの具体的展開とはまっこうから対立する関係になります。
このことの確証へといたる道筋はそれほど困難なものではないと思われますが、私の場合はまだ知識不足なので、そこへ至るまでに時間がかかるでしょう。
例によってどなたか同じ問題意識を持った方が、スパッと明快に論及してもらえると、あとの作業(リローカリゼーションの日本的展開の試み)がはかどって助かるのですが・・・^^;
たとえば、天野統康 さんや安部芳裕 さんなら、“中央銀行システム”にそれとなく塗りこめられた“役目(ミンション)”――たとえば独立性を発揮して、専用印刷機で刷り流した紙幣を国に貸し与え、年月をかけてじっくりと一国の財政状態を深刻な赤字へと導き、このシステムのグローバル性を活用して、その国の国政を国際銀行家筋(国際金融資本家勢力)のつよい影響下に置く(なお、デフォルトしたときは別働隊のIMFが火事場処理に動く)――の明快な剔出など、お茶の子さいさいでしょう(^^)
ちなみに天野さんは、たとえばこの本 の34~35ページで中央銀行にチラッとふれておられます。また安部さんは、たとえばこの本 の244~245ページで、やはりちらりとふれておられます。
ですが、ポスト・グローバリぜーションを考えるにあたっては、“中央銀行システム”が現行の世界支配体制であるグローバリゼーションにおいても変わることなく(いや、より強力な)心臓と大動脈にあたることから、まずはその正体をよく知ることが、軍産複合体による巨大軍事力の実態を知ることとあわせて、きわめて重要なポイントとなると思います。
なのでお二方には、もっと掘り下げてその“隠然たるミッション”を剔り出してもらいたい。残念ながら、いまや中高年の私が詳しく解説できる能力をえるまで、あと何年かかるかわらないので(苦笑)
などとボンヤリ考えてていたら、
◎ ハンガリーは銀行の足かせを捨て去る (ブログ「ROCKWAY EXPRESS」より)
という記事がありますねえ。先月23日の記事。まだ1か月たっていない。いまどんな状況になっているのだろう。
ちなみにこのブログ主さんも、「中央銀行というシステム」 というふうにおっしゃってますね。ちょっと勇気づけられる(^^) 勝手ながら、その箇所をここに引用させていただきます
<引用開始>
この戦争屋と結託して金儲けを企て世界を牛耳ろうとしている勢力とは国際的金融資本勢力のことであり、8月28日号「ハンガリーは銀行の足かせを捨て去る」で出てくるロスチャイルドをはじめとする勢力のことだ。この勢力が中央銀行というシステムを導入して各国を操ってきたが、シリアはこのロスチャイルド系中央銀行の存在しない国の一つである。IMFにも借金はない。だからこれらの勢力はシリアのアサド政権をつぶし、彼らの傀儡となる新政権を打ち立て、中央銀行制度を導入しようとしているのだ。
<引用了>
ありがとうございうます。
さて、あれこれ疑問や模索等つきないですが、思うに、社会勉強というのは明確なテーマのもとにやらないと、ただの雑学博士になっちゃいますよね。
それはそれでひとつのチョイスなのでしょうが、私としては、
いま自分が身を置いているのこの社会(世界)の本当の姿はどんなものか?
さまざまな問題を抱えているけれど、(それぞれ)どうしてなのか?
ではなにが、あるいはどうしたらよりベターな社会(世界)にもってゆけるのか?
・・・と自問する姿勢で、これからも勉強してゆきます(^^;)
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