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空の樹 I

「ゲンパツ」の世界は「人間界」の縮図そのもの


 タイトルに書いたとおり、つくづくそう思います。これはやはり、物書きのハシクレとして、手を染めないわけにはいかないですね。  自分は原発反対派ではないけれども、原発推進派や賛成派でもない。原発の産みだす電力は、これからの「能動的専守防衛」(すなわち研ぎ澄ました「後の先」)の一翼を担うレールガンやレーザー砲、HPM(高出力マイクロ波)砲といった、大電力消費仕様の兵器の電源として特化された形で使用されるべきと考えています。したがって小型化(発電用の小型モジュール原子炉SMR[Small Module Reactor])が必須でもあります。
 ところで、タイトルで「原発」ではなく「ゲンパツ」と書いたのは、その根幹をなす原子力=核エナジーも含めて、まさにまさに、こと日本国にかぎらず世界的な視野において、よくもわるくもこれほど「人間」の実像を映し出している「科学技術分野」はない、と思うからです。
 原子力の光と影、そして、原発の光と闇。これらは、自分も含めた「人間」という生き物の表と裏、つまり、光と影そして影に潜む闇をあますところなく描き出している、じつに驚くべき「世界」だと痛感します。
 なので、いま構想している2部作では、かつて挙げた資料や基本的視座のほかに、以下の書籍群も資料として入手しました。
 そして、本文だけでなく、amazonと読書メーターのレビューまでも参考にして、この、広く深く、厚みのある「世界」の“トータルな実相”に、自分なりに迫ってゆきたいと思っています。

『日本の原発技術が世界を変える』豊田有恒(祥伝社新書)
『「反原発」の不都合な真実』藤沢数希(新潮新書)
『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発』門田隆将(角川文庫)
『朽ちていった命 被曝治療83日間の記録』NHK「東海村臨海事故」取材班(新潮文庫)

『原発の闇を暴く』広瀬隆、明石昇二郎 (集英社新書)
『東京が壊滅する日 フクシマと日本の運命』広瀬隆 (ダイヤモンド社)
『原発プロパガンダ』本間龍(岩波新書)
『内部被曝』肥田舜太郎(扶桑社新書)
『内部被曝の真実』児玉龍彦(幻冬舎新書)
『隠される原子力・核の真実 ー 原子力の専門家が原発に反対するわけ』小出裕明(創史社)

 ついでに、『変容するNHK』川本裕司(花伝社)


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