2018-01-04
1月3日放送の『欲望の資本主義 2019』はけっこうおもしろかった。それにしても、話者は「SEX」と言っているのに直後の要約?画面では(未成年視聴者にでも配慮したつもりなのか 〔あるいは、ひょっとして飛んでくるかもしれない“苦情”をおそれて?〕)「♂♀」で表記したり、番組後編では、明らかに中央銀行(システム)のこと(≒ 存在価値に疑問)を言っているのにわざわざ「中央」と曖昧な翻訳や抽象的な要約画面を流したりして、ほんとNHKて心底バカなんだな、と思った(=改めて “真性莫迦”
〔←代表例:核発電に巣食う核ムラの住人ら〕にちがいないとの確信を深めた)番組でもあった。
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BS1スペシャル「欲望の資本主義2019~偽りの個人主義を越えて~」 - 井蛙、大海を泳ぐ
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とてもつまらなかった NHK BS1「欲望の資本主義2019~偽りの個人主義を越えて~」 銅のはしご/ウェブリブログ
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<以下、字幕スーパーorテロップの要約的抜粋(上記番組後編の12:52〜16:40)>
※談話:グレン・ワイル(アメリカの経済学者・社会工学者)
※注記:下記文中「〜〜〜」で囲まれた文章は要約画面
~~~「ストップ! 土地の占有」 by オークション理論~~~
だれもが自分の土地の価値を測り、その価値に応じて税金を払う。
100万ドルの価値があるとしたら、仮に7万ドル払うとしよう。
そしてもしも100万ドルで買いたいという人が現われたら、必ずその価格で売る仕組み。
これがオークションの原理。
税金と言っても、資産価値の一部が持っていかれるだけ。
〜〜〜土地の管理は国家 地価の決定は市場〜〜〜
このシステムの特徴は、土地の地価が滞ることなく、税金を通して分け前が人びとにいくということ。
これは現在の経済システムよりも圧倒的に自由な市場だと言える。
同時に社会主義的でもある。
これは究極の社会主義であり、同時に究極の自由市場だろう。
これは、だれでも「社会主義VS資本主義」と考えるので、矛盾しているように聞こえる。
でも本来、政治経済学の分野ではそんなふうには考えていなかった。
19世紀さかんだった政治経済学では、共同所有の考え方がないと競争も実現できないと信じられていた。
このアイディアに関して最も有名な人物が、ヘンリー・ジョージ(1839〜1897)。
すべての税を廃止して「地価税」への一本化を主張した。
彼は言った。「土地は神か自然が作ったもの。だから、けっしてだれかに属するものではないはずだ」と。
〜〜〜土地の所有概念を疑う〜〜〜
つまりここで問題なのは、私的所有は中央集権を招いてしまうということだ。
富の集中につながり少数の人だけがすべてをコントロールすることになる。
共産主義の欠陥は、リーマン的資本主義と同じだったことだ。
〜〜〜「所有」あるかぎり「独占」生じる?〜〜〜
大きな資産を少数の人や少数の人にコントロールされた企業が握っていることが問題なんだ。
僕たちにの社会には、真の意味で「分散型」市場システムが必要で、そのためには、土地の私的所有という概念を絶たないといけない。
「私的所有」は極めて個人主義的な考え方。それは我々本来の社会的性質に反するものだ。自由主義も新自由主義もあまりに個人主義的なんだ。
<了>
<あと、こちらも字幕スーパーorテロップの抜粋を追記(上記番組後編の03:55~04:03)>
※話者:ジョージ・セルギン(アメリカの金融経済学者)
セルギン「掲げたゴールも間違っているし、金融メカニズムも間違っているし、中央銀行の制度に正しいことは何かあるかな…」
会場「ハハハハハ」
<了>