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空の樹 I

日銀によるマネタリーベース・バンキング・オペレーション 〔未定稿〕

2014-12-20 


2014-11-27

3日ほど備忘更新を休んでいたとき、ふと、アベノミクスによる景気浮揚策の不調の原因がわかりました。この景気浮揚策全体が失敗とまではいいませんが、メインのトリガーとしている「マネタリーベースを2倍にして2年程度で2%のインフレ率を達成(中略)し、大規模な量的・質的金融緩和」のアプローチは、消費にフォーカスしている時点でどうやら誤っているようですすね。

富の再分配(再配分)が、かつての高度成長期(当時はもっぱら国内生産拠点の自動車産業という物作りでしたね)のように、まるで富士山のようなコニーデ状の所得再配分を目指して、2%のインフレターゲットを設定してスタートしましたが、じつは、この麗しい絵そのものがあの時代のものであり、産業の空洞化が徹底したいまの時代にはそぐわないことに充分思いが至らなかった。

ま、このことは不調の原因としてすでに指摘されていて、安倍ちゃんも、おーい国内に戻ってくれよおと多国籍化した大企業に盛んに秋波を送っているようですが、大企業も協力したいのはヤマヤマだが、政府機関ではないし慈善事業しているわけでもないから儲からないことは金輪際できない。

なので、このままつけば、アベノミクスは1年半も待たないうちに完全に頓挫し、経済政策史上まれに見る大失敗ということになる。では、それを未然に避け、アベノミクスの目指す“好循環”が1年半後には軌道に乗っていて、消費税のさらなる2%アップ時の景気低迷もさほど混乱なくクリアーできる・・・と、そんな方策はないものか。

じつはあります。それは、アベノミクス同様消費にフォーカスするという点において同じ方向性にありますが、マクロ的なインフレターゲットのアプローチではなく、一般消費者の消費意欲をダイレクトに引き出す方策として、あります。

スタップさいぼーはないようだけど、それはあります(^^; それは、2年以内に2%の物価上昇を軌道に乗せるというアベクロダなスローガンよりも、もっと直接的なじつにわかりやすいインセンティブ誘引の手法により、実現できるものです。

さて、このあとの詳しい内容は、「ここを訪れて、所定の手続きをされると、たちどころにわかります!」と、やってみようかとも思いましたが^^;、自分でも半信半疑なので、もちょっと考えらしい考えに体裁が調ったら、無料で披露します。そのときはくれぐれも、読んで疲労されないように(笑;)

ちなみに、このアイディアを経済・財政に詳しい友人に披露したところ、笑い飛ばされることもなく、しばし黙考していたので(酒はまわっていましたが^^;)、ひょっとしたら実用性があるかもしれません^^: で、そのときの彼の答えは、ちょっと真顔で「君もおもしろいこと考えるねえ」でした(笑)

ちなみにこの友人、私淑する故・小室直樹先生も問題視していた赤字国債急膨張の現状と最終的な悪夢の処理(国家デフォルト→預金封鎖+デノミ〔新円発切替〕+富裕税施行)に関して、「その必要はない。赤字国債ベースの財政赤字は対外債務はなく国内限りの借金状態だから、無期限に清算を延期してゆけばよい」という考えの持ち主で、それを初めて聞いたときは、びっくり仰天して腰が抜けそうになりました。

ま、そんな彼が、真正面から否定もしくは笑殺しないアイディアのようなので、意外といけるかもしれないと思っているしだいです^^ 今年中にそのアウトラインがまとめられればいい年越しになる、かもしれないな^^?



2014-12-13

参院選の焦点がアベノミクスだというのは、マスコミの大嘘だ   (ブログ「DARKNESS」より)

 「焦点はアベノミクスではない。中韓問題だ」 これが安倍政権で評価できる点ですね。個人的には。

 で、アベノミクスは、基本的には間違っていないけれども、従来型のマクロ的(トップダウン)な金融政策頼みであるため、民生レベルでの生活向上という波及効果は即効性に欠け、また、産業が空洞化し、競争がボーダーレスのグローバルな次元で展開されている今日、かつて一億層中流化に起爆剤となった自動車・電化製品・半導体の内需と輸出両用による利潤の再分配モデルだけに頼って国内景気を底上げするのはムリ。

 国民の消費マインドそのものが冷え切っていて、末広がりの将来展望を見出せないままで漂流してるかぎりは、中央銀行(日銀)の紙幣乱発による金融緩和策を誘発剤として、産業分野対象に貸出金利を引き下げカネ回りをよくして設備投資を活発にしたところで、需要が伸びないどころか飽和状態を解消できないため、就労の機会は若干増えても、大局的にはムリ筋のまま

 で、もうひとつの方向性が同時並行的に必要となります。その方向性とは、ミクロ的(ボトムアップ)な金融的施策です。その際、過去に例のない撫民(言い方は悪いですが^^;)的な金融施策を大胆に導入して、人びとの末広がりな意欲を導きだす必要がありますが、これは一過性の商品券や1~2万円の臨時的な所得援助で引き出すことはできません。これができる方策は・・・これまた、日銀に一肌脱いでもらい、配下の全銀行もいっせいに応じてもらわなければならない秘策が必要となります。

 さて、その秘策とはなんでしょう? 題して「日銀によるマネタリーベース・バンキング・オペレーション」。勘のいい人はわかったかな^^? "The monetary-based operation of the Bank of Japan for keeping high deposit rates of all domestic banks "って感じですが、この具体的な内容は、もうしこし考えをまとめてアップしますです^^:

 ですがこの秘策、金融・財政の専門家は想像もしない方法なので、たちまちダメな理由をたくさん並べ立てるか、あるいはただ冷笑するか、もしくは(こいつドアホ!)と思って完全黙殺するかの反応しか返ってこない方策です(;^ω^A

 ところで、この秘策とあわせて肝要なのが、かつての“起爆剤”に代わる新産業の創出と育成・発展が必要なことはいうまでもありません。その分野は、物作りとしては、ロボット産業・高性能防衛機器製造・各種新エネ連結型インフラ整備・居住型海洋開発事業とかですかね。

 ただ、もっとも大切なことは、この秘策により、大多数の人びとの近未来図に明るい絵柄がうかびあがることが肝要です。ただそのためには、現状に満足するのではなく、かつて団塊の世代の人たちが若くして世間にもまれて必死になって働いて一億層中流の恩恵を手にしたような、そんなハングリーな、“よりよい人生”追求型のライフスタイルが多くの人に必要にはなってきます。

 いまの生活レベルを基本的に(少なくとも極端に)落とすことなく、そのようなライフスタイルに切り替える必要があるわけですが、この状態をかつてのように、目の前にニンジンをぶら下げられて必死に畑を耕す農耕馬と見立ててこれを後退と捉えるか、それともガンバレばそのぶん見返るがある状態をよいことと捉えるかどうかは、あなたしだいです。

 まあ言い換えれば、日本人(古来から一貫して協働共同体を生きてきた大和民族)であるかどうか、ということですね。四季の島日ノ本(敷島)に古代から永住してきたこの民族は、1世紀半ほど前から世界に目を向けるようになり、明治維新(欧化政策)→日帝拡張主義→エコノミックアニマルと、つねにインターナショナルな存在であることを求めてガンバってきましたが、失われた20年の足踏みをへて、さて、いま求められる次の目標は?

 私なら、“日本式NWO”の世界浸透、だな^^v これはいわば、インターナショナル(≠グローバル)レベルで、「最大多数の最大幸福」を目指す取り組みともいえるものであるから、「もやい」のスタンスによりストレスに物質的快楽を享受できなくても、敷島にとって、さまざまなレベルでの充分な見返りがあることでしょう。おっとっとっとっとぉ・・・唖蝉坊さん も鼻白むほどのアセンション風味な夢想を飛ばしちゃいましたね。てへっ(*゜.゜)ゞ



2014-12-11

さて、
『「マネタリーベース・バンキング・オペレーション」~日銀主導のマネタリー・ベース(≒アベノミクス)による預金利率引上げを切り口とした景気浮揚策~"The monetary-based operation of the Bank of Japan for keeping high deposit rates of all domestic banks"』
についてのざっとしたメモ(ラススケッチ)。

以下のメモを、とりあえず、上掲2014-12-10記事中の「完全黙殺するかの反応しか返ってこない方策です(;^ω^A」と次行の「ですがこの秘策、金融・財政の専門家は想像もしない方法なので、」の間に挿入することとします。
 
 <以下、挿入するメモ書き↓>

日銀がジャブジャブ刷った紙幣(※1)を市中銀行を通して金融市場に流すのではなく、日銀が刷った紙幣を市中銀行止めにして、各銀行はこれを内部留保とし、その運用を企業向け貸出金利ではなく、もっぱら個人向け普通預金利率を現行トレンド(※2)より50倍~100倍(1%台以上)、定期預金利率については3%台への一挙引き上げを敢行し、これにより、

稼げば稼ぐほど預金が増える
 ↓
ますます仕事に精をだす
 ↓
より待遇のよい仕事をもとめる
(なければ起業してでも創りだす)
 ↓
将来設計がしやすくなる
 ↓
青年は結婚する
 ↓
子どもを産み育てる
 ↓
より快適な家・居住環境に移り住む
 ↓
さらにより快適な生活をめざして高品質の車や電化製品などを買い込む
 ↓
この螺旋上昇的循環により、消費が増え、人口も増える

・・・という図式をもとに、この末広がりな流れを現実の経済活動に植え付け、実体経済の向上を推進する。

銀行のマネタリベースの内部留保は返還の義務はないため受け入れた時点でそのまま収益に計上する。「そんな施策は日銀にはない!」と云うのであれば、新たに作ればよいだけのこと。ただし、この施策では投資家は蚊帳の外におかれるので、金融市場からは歓迎されないだろう。ある意味この施策(秘策)は、銀行のもつたんに金預かりと金貸しに終わらない公益性がフルに発揮される機会ともいえる。

預金利率が上がっても、働かないで預金が増える状態(金利のみで増える状態であり、メンタリティに的には勤労意欲の乏しい情態)は経済活動上もきわめて不健全な状況なので、働いた分の応分の見返りとして預金も着実に増えてゆく仕組みが必要。

ただ、その際肝要なのは、その仕組みは預金者すべてにおいて機会均等を原則とし、差別的振り分けにつながる判断要素を可能なかぎりもちこまないこと。

しかし例外的措置としてたとえば、今後ますます必要とされる介護分野での重労働にも率先して従事することで、特別利率(職種別優遇利率)の適用があるとすべき。ただし、この優遇利率適用にあたっての資格証明は市町村が行ない(勤務先による在職証明が必要)、この証明をもとに申請者が金融期間の窓口で申請。

さらに、この新手の金融施策と並行して、国際競争の激化による国内の産業空洞化が徹底したことにより、前向きな勤労意欲に応えられる仕事が不充分であるなら、国内に立脚した物づくりベースの新産業を見出し、用意し、押し広げる必要がある。

その候補としては、各種新エネルギーインフラ設置分野(※3)、輸出用各種ロボット製造、そして、輸出用兵器(=破壊型兵器は従来どおり欧米勢に任せて日本はもっぱら超高性能防御防衛機器)関連製造分野などが挙げられる。(さて・・・ほかになにかないかなあ。。。)

なお、新規産業分野の企業は国内育成型保護産業とし、海外立地は原則として国内製造にかぎること。その際、ガラパゴス化は問題にしない(ナーバスにならない)こと。

 <以下、上掲2014-12-10記事の「ですがこの秘策、金融・財政の専門家は想像もしない方法なので、(以下略)」へと続く>
 
 
【参考記事↓】
※1
岩下俊三のブログ : 私論;「国債」とは
秘密の「消費税16%」計画でさらに膨らむ大企業の内部留保 | カレイドスコープ
  
※2
◎ 金利情報 - Yahoo!ファイナンス
銀行の普通預金の金利推移 - バブル期には2%あった銀行金利 | はじめて個人年金保険
金利の推移 … pdfファイル
金利の推移(過去30年) … pdfファイル
  
※3
太陽と風で変わる世界、取り残される電力会社【前編】 曲がり角に立つ再生可能エネルギーの変革  | The New York Times | 現代ビジネス [講談社]
太陽と風で変わる世界、取り残される電力会社【後編】 再生可能エネルギーの現在と将来のゆくえ  | The New York Times | 現代ビジネス [講談社]
  
【参考記事(※1)の参考↓】
国債の増発によって、日本政府が中央銀行のものになる - カレイドスコープ
アメリカ情勢3 アメリカのウソ2~市場も金融もそして国家も全ては金貸しが作ったウソ~ - 日本を守るのに右も左もない
―― この根本的な問題の解決は、(BISを頂点として全世界に張り巡らされた“中央銀行システム(←私の勝手な造語なので要注意^^; 通貨〔とりわけ紙幣〕による世界支配の根本的機能を担う世界統治機能をつよく含意)を手練れのように操る人形氏師顔負けの黒子な国際金融資本〔家〕サイドから)通常いわれている国家デフォルトとは真逆の“政府(≒国〔国民〕)による踏み倒し=日銀接収”になりますが、この具体的な手続きについてはいずれまた。
 
 <スケッチ了>
 
  

2014-12-19

さて、今日はネット記事備忘の日ではないですが、気になっていた「極東ブログ 」さんの以下の記事からちょこっと触発されたことをメモっておきたくなって、起筆しました^^

[書評]若者は本当にお金がないのか?統計データが語る意外な真実(久我尚子): 極東ブログ
―― いまの若者はじつはそこそこお金をもっている、という統計分析結果のようですが、そうだとしたときに、それでも若者たちの消費が活発でないのは、非正規社員という身分的にも不安定な若者が多いなかで、お金の大事さを痛感してオールシーズン無駄遣いはしないということでしょうが、その背景にはさらに、ゼロ金利政策があたりまえとなって、預金による利殖の楽しみがないため、かつてのようにある程度貯めたら欲しかった物やサービスを買うという気持ち(インセンティブ)そもそもが湧かない、ということでもあるように思います。
 よって、作為的にであれ(=金融政策の一環として)、普通預金・定期貯金の金利をバブル高騰以前(1985年プラザ合意 以前)の水準を参考に 段階的に引き上げることが肝要ですね。ま、トップダウンの経済政策しか頭にない(であろう)アベチャン政権としては、全世界民の財布に直結する権能をもつBIS が激怒するであろうこのような金融施策を、日銀クロチャンに押しつけることは土台ムリでしょうが。
 しかし、ミクロレベル(民生レベル)からのボトムアップ的な消費刺激も並行的に施さないと、国内消費は上昇に向かわないため、これがブロックとなって景気回復による好ましいインフレ・トレンドも生じない。これまでのように安物が少量しか売れないまま、デフレの景況感だけが深まってゆくでしょう。

さて、ついでにといってはあれですが、久々に訪れたブログ「SKY NOTE」さんの最近の記事に、若者らしいなかなか爽やかな記事たちが並んでいたので、いつくか備忘させてもらいました。たぶんブログ主さんのオヤジくらいになるであろう私としても、そのフレッシュさとともに、なかなか勉強になる記事たちです。なかでもこちらの記事は、爽やかさにおいてピカイチですね(^^)v 
 ↓
厳しくスマートな批判が人を思考させる - SKY NOTE

で、あとに控えるのは、昨今のこの国の政治経済情勢にじっと眼尖を注いだ爽やか風味の記事たち。

新しい日本の経済モデルとは?新自由主義でも、社会主義でもない第三の道 - SKY NOTE
今回の選挙戦で行われたこと 2014年衆議院選挙 - SKY NOTE
2011年、衆院選前日で思うこと - SKY NOTE
日本のアンバランスの元凶「真実の不足」 - SKY NOTE
21世紀の帰結(グローバル経済の終焉) - SKY NOTE

いいですねえ。浮世の汚泥に咲く蓮の花^^: なかでも、「第三の道」や「グローバル経済の終焉」の視点――というよりそれらの論考に胚胎する感性^^――から放散するどことなく心地よい薫風のようなものが、私のちょっと老けた脳内にすっと溶け入るようにはいり込んで、妄想中枢をつつんと刺戟してくれるように感じます^^; 多謝☆



 

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